商品説明

1970年代ダイナ楽器製 JooDee ストラト ARTIST CUSTOM JST-55

JooDeeはダイオンが1975年ごろから数年間だけ販売したブランドで、「高品質の中級品」を目指したものの、 わずか数年で姿を消しました。生産は、いまや日本を代表する楽器製造メーカーとなったダイナ楽器。個人的 な記憶と感想ですが、当時、同じ価格帯のストラトでは、最も良い材を使っていたと思います。ボディーがセ ン単版の3ピースですので、おそらくJST-55だと思います。1975年、オイル・ショック時の大卒初任給が手取り で6万円台だったことを考えると、というのは結構な金額でした。当時、センのことを日本の楽器業界 ではアッシュ、あるいはホワイト・アッシュと称していましたが、伐採し過ぎたため近年は太い木がめっきり 減り、少し木目の良いものは高級材です。

ネックは美しい木肌のワンピースです。これも良い材を使っており、最近見たストラトのネックではピカイチ です。米国で言うAAAグレードに近いと思いますが、生産後50年近く経過しても狂っていないのは立派です。入 手時はペグが付いていない
ボディーの元色は黒ですが、良木で木目が「そこそこキレイ」ので、塗装を剥離し、3TSBに塗りました。ソリッ ド・カラー（塗りつぶし）の塗装を剥離すると、フシのあるバッタリ倒れそうな木目や5ピース、7ピースのボ ディーだったりすることが少なくありませんが、JooDeeはソリッドでもナチュラルやSBなどと同じボディーを 使っていたようです。塗料は目止めもクリアーもラッカー（二トロセルロース）、着色塗料もラッカー系です。 ピック ガードはオリジナルを2000番で研磨し、コンパウンドで磨いてあります。裏蓋もオリジナルを研磨して使用していますので、ボディーに余分な穴はありません。ストラップ・ピンとネジ類は新しいものを使っています。塗装を剥離するときに傷やヘコミをほぼすべて削り 取りましたので、2-3m離れて見ると「新品そっくりさん」に見えると思います。

PUは「古いタイプ」のアルニコです。いまの音に比べると丸いというか、少し線が細いように聞こえますが、 半世紀前のギターは半世紀前の音がする、ということだと思います。コントロールもオリジナルを使いました。ブリッジはオリジナルのフル・サイ ズ・ブロックです。

全部品を分解清掃のうえ、フレットを擦り合わせ/研磨し、オクターブを調整し、低音側の絃の音切れを良くす るため「ほんの少し」順反りに調整してあります。フレットはまだまだ使えます。.010の絃を張りましたが、 違うゲージの絃を張られるのであれば、様子を見てトラスロッドを調整してください。すべての機能は正常に 動作します。

古いものです。説明しきれない、あるいは画像では確認できない傷や不具合があるのは当然のこととご理解い ただき、あくまでもノー・クレーム、ノー・リターンをご了承くださる方のみ、ご入札ください。

以前に心無い落札者により、たいへん不快な思いをいたしましたので、まことに 恐縮ではございますが、落札後24時間以内のご連絡とご入金手続き、到着後24時 間以内の受け取り連絡を確約いただける方のみ、ご入札ください。 申し訳ござ いません。ご理解のほど、お願い申し上げます。

また、出品者の判断により、ご入札を辞退申し上げ、削除する場合がございます。

発送は「着払いのゆうパック」のみとさせていただきます。サイズは170サイズです。

（2022年 6月 26日 13時 29分 追加）重量についてご質問をいただきました。ギターだけを計測できるスケールが我が家にありません（キッチン・スケールは2kgまでしか測れません）ので、タニタのデジタル体重計でギターを持った時と持たないときの重量を二度測定したところ、二度とも70.4kgと66.8kg。表示上の差は3.6kgでした。この体重計が100g未満（小数点以下2桁目）を四捨五入で自動的に切り上げ、切り下げしていると考えれば、35.5kg以上、36.5kg未満になると思います。